デビッド・ボウイの痕跡が消える
かつて京都にデビッド・ボウイが居たことがある。当時の姿を鋤田正義の写真で見知っている人も多いだろう。しかしその痕跡は少しづつ失われている。
阪急京都線の車両をバックにボウイが立っている写真.背後に写っている車両番号 6855 の電車はとうの昔に廃車になってしまっていて存在しない。
電話ボックスの扉を背中で押さえるようにしてボウイが電話をかけている写真。あの電話ボックスは三条通を白川から少し西へ行ったところ、南側の歩道にあったのだがすでに電話ボックスごと撤去されてしまっている。そこには電話ボックスがあった形跡すら残っていない。
そして古川町商店街。ボウイが気に入っていたという野田屋が閉店した。店舗はすでに、隣のビールを出す店が増床する形でリノベートされたので、そこに野田屋があったことに気づく人は少ないだろう。もちろん、ボウイが買い求めたという八幡巻ももう手に入れることはできない.
—KGR
数日で完成したテーラー曽根
映画「罪の声」のロケが白川で行われる 3 日ほど前の「テーラー曽根」はこんな状態だった.ここはもともと京都らしい奥行きの深い建物が建っていたのだが,ずいぶん前に取り壊されて更地になっていた.組まれているセットの奥行きは 2m ほどだろうか.二階部分の壁が倒れないように奥に組まれた足場と板で繋がっている.
これが数日後には完成して撮影に使われたわけで,美術スタッフの手際には感心する.以前,太秦の東映撮影所(映画村ではない)に仕事で行ったことがあるが,午後のイベントのための建込みが当日の朝から始まって昼過ぎには仕上がっていた.実現すべきゴールに至るまでの作業量とそれに要する時間を正確に見積もることができて,タイトにスケジュールを組めないとそうはいかない.時間がコストに直結するシビアな現場で鍛えられたスキルといえよう.
ーーKGR
はちみつレモンの抹茶パフェ
京都にはいつも観光客が行列している甘味処がいくつもあるけれど,京都に住んでいる人は別にもっとお気に入りの店があったりする.このパフェを出す店は最近すっかり有名になってしまったので週末などは近寄らないようにしているのだが,平日ならば時分どきでも待たされることなく入ることができる.
この店も抹茶が有名で定番の抹茶パフェがあるのだが,このパフェはそれをアレンジした期間限定の品.定番の抹茶アイス・抹茶ゼリーにレモンシャーベットやレモンゼリーが合わせてある.レモンスライスは蜂蜜漬け.レモンは酸味よりも香りが前に出ていて爽やかだ.
--KGR