数日で完成したテーラー曽根
映画「罪の声」のロケが白川で行われる 3 日ほど前の「テーラー曽根」はこんな状態だった.ここはもともと京都らしい奥行きの深い建物が建っていたのだが,ずいぶん前に取り壊されて更地になっていた.組まれているセットの奥行きは 2m ほどだろうか.二階部分の壁が倒れないように奥に組まれた足場と板で繋がっている.
これが数日後には完成して撮影に使われたわけで,美術スタッフの手際には感心する.以前,太秦の東映撮影所(映画村ではない)に仕事で行ったことがあるが,午後のイベントのための建込みが当日の朝から始まって昼過ぎには仕上がっていた.実現すべきゴールに至るまでの作業量とそれに要する時間を正確に見積もることができて,タイトにスケジュールを組めないとそうはいかない.時間がコストに直結するシビアな現場で鍛えられたスキルといえよう.
ーーKGR