カメラ・ハンティング
京都を訪れる観光客の多くがカメラを携えている.もちろんスマートフォンで撮っている人も多いのだが,愉しみのためあるいは作品づくりのためにしっかりした機材を装備している人も少なくない.そうした人たちがどのようなカメラを持っているのかに注目してカメラ・ハンティングするのも面白い.
例えばこの男性が斜めがけにしているのはライカのデジタルカメラ.正面に赤く丸いライカのロゴがあることと,ストラップが繋がっている角に ISO 感度を設定するためのダイヤルが見えることからすると,型式は M10.レンズには 35mm と焦点距離が刻印されており,このフードの形状と合わせて考えると SUMMARIT-M F2.4/35mm ASPH. と思われる.
さらに京都は外国人観光客が多いので,どこの国のひとがどこの国のカメラを持っているかを見るのも興味深い.例えば欧米人はけっこうソニーのカメラを持っている.α などのミラーレス一眼だけでなく Cyber-shot などのコンパクトカメラも多い.ライカを持って歩いているときにソニーのカメラを持ったドイツ人に道を訊かれ,最後に「ところでキミは日本人なのにどうしてドイツ製のカメラを持っているんだ?」というので「そっちこそどうして日本製のカメラを使ってるんだ?」とお互い言い合って笑ったなどということもある.
--KGR