木樫蓮

木樫技研の所長です.

デビッド・ボウイの痕跡が消える

かつて京都にデビッド・ボウイが居たことがある。当時の姿を鋤田正義の写真で見知っている人も多いだろう。しかしその痕跡は少しづつ失われている。

 

阪急京都線の車両をバックにボウイが立っている写真.背後に写っている車両番号 6855 の電車はとうの昔に廃車になってしまっていて存在しない。

 

電話ボックスの扉を背中で押さえるようにしてボウイが電話をかけている写真。あの電話ボックスは三条通を白川から少し西へ行ったところ、南側の歩道にあったのだがすでに電話ボックスごと撤去されてしまっている。そこには電話ボックスがあった形跡すら残っていない。

 

そして古川町商店街。ボウイが気に入っていたという野田屋が閉店した。店舗はすでに、隣のビールを出す店が増床する形でリノベートされたので、そこに野田屋があったことに気づく人は少ないだろう。もちろん、ボウイが買い求めたという八幡巻ももう手に入れることはできない.

 

—KGR